はじめての年忌法要ガイド|時期・回数・弔い上げまでやさしく解説
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法事(年忌法要)を執り行う際、多くの施主様が悩まれるのが「一体何回忌まで続ければよいのか?」という点です。
親族が集まる機会は大切ですが、準備の負担や時代の変化もあり、適切な区切りを知っておきたいと考えるのは自然なことです。
この記事では、法事のスケジュールがひと目でわかる早見表とともに、法事を終えるタイミングである「弔い上げ」の目安、宗派による違い、近年の簡略化の傾向について詳しく解説します。
年忌法要の時期がわかる早見表と計算方法
年忌法要(ねんきほうよう)とは、亡くなった方の祥月命日(亡くなった月日と同じ月日)に営む追善供養のことです。
周期は決まっており、あらかじめスケジュールを把握しておくことで、余裕を持って準備を進められます。
一周忌から33回忌までの周期一覧
一般的に行われる主な年忌法要の時期は以下の通りです。
法要の種類 | 執り行う時期 (亡くなった年を1年目とする) | 備考 |
一周忌 | 満1年目 | 最も重要とされる法要 |
三回忌 | 満2年目 | 親族を広く招くことが多い |
七回忌 | 満6年目 | 規模を縮小し始める目安 |
十三回忌 | 満12年目 | 家族のみで行うケースが増える |
十七回忌 | 満16年目 | 省略されることもある |
二十三回忌 | 満22年目 | 省略されることもある |
二十七回忌 | 満26年目 | 省略されることもある |
三十三回忌 | 満32年目 | 多くの宗派で「弔い上げ」とする |
亡くなった年を1年目とする数え方
法要の年数を計算する際、注意が必要なのが「数え年」の考え方です。
一周忌のみ「満」で計算する
亡くなってからちょうど1年目に行います。
三回忌以降は「亡くなった年」を1年目とする
三回忌は亡くなってから満2年目、七回忌は満6年目に行います。
「回忌の数から1を引いた満年数」と覚えると分かりやすいでしょう。
法事を終える弔い上げの時期と判断基準
法事を最後にする区切りのことを「弔い上げ(といあげ)」と呼びます。
弔い上げを行うと、それ以降は個別の法要は行わず、ご先祖様として合祀(ごうし)されるのが一般的です。
一般的な節目とされる33回忌の役割
多くの宗派において、三十三回忌を一つの大きな区切りとしています。
仏教では、どんな罪を犯した人でも33年経てば清められ、極楽浄土へ行ける(あるいはご先祖様という神様になる)と考えられているためです。
このタイミングで「永代供養」に切り替える家庭も多く、施主の世代交代の時期とも重なります。
50回忌を弔い上げとする場合の判断
地域や家系によっては、五十回忌まで行うこともあります。
特に、故人が一家の柱であった場合や、非常に長寿であった場合、あるいは家としての格式を重んじる場合に50年という長い年月をかけて供養を続けます。
ただし、現代では管理の難しさから、三十三回忌で切り上げるのが主流となっています。
弔い上げ後の供養と永代供養の選択
弔い上げを終えた後は、個別の位牌をお寺に納めたり、お墓を「永代供養墓」に移したりする選択肢があります。
合祀(ごうし)
他のご先祖様と一緒に埋葬し、お寺に管理を任せる方法です。
永代供養
お寺が家族に代わって、定期的に供養を続けてくれる仕組みです。
後継者がいない場合や、遠方に住んでいてお墓参りが難しい場合は、弔い上げを機にこれらの方法を検討するとよいでしょう。
宗派による年忌法要の回数と捉え方の違い
法要の回数や意味合いは、信仰する宗派によって若干異なります。
浄土真宗における法要の意味と還相回向
浄土真宗では、亡くなった人はすぐに仏様になる(往生即成仏)と考えられています。
そのため、法要は「故人を救うための追善供養」ではなく、阿弥陀如来の慈悲に感謝し、仏法に触れる機会としての意味が強いです。
三十三回忌や五十回忌を節目とすることに変わりはありませんが、他の宗派ほど「修行の達成」というニュアンスは含まれません。
浄土宗や真言宗における法要の慣習
浄土宗や真言宗、曹洞宗などでは、法要を重ねることで故人の徳を高め、成仏を助けるという考え方があります。
特に真言宗などでは、各回忌にそれぞれ守り本尊(十三仏)が定められており、回忌ごとに異なる仏様と縁を結ぶことが重視されます。
そのため、節目となる法要を丁寧に行う傾向があります。
17回忌や25回忌の簡略化と実施の判断
現代では、すべての年忌法要を盛大に行うことは少なくなっています。
近年の傾向による法要の省略と併修
最近では、十七回忌や二十三回忌、二十七回忌を省略するケースが増えています。
また、複数の故人の法要が重なる場合に、まとめて一度に行う「併修(へいしゅう)」という方法も一般的です。
併修を行う際は、より命日が早い(あるいは亡くなってからの年数が浅い)故人の回忌に合わせて日程を組むのがマナーです。
家族のみで行う法事とお墓参りの選択
七回忌を過ぎたあたりから、親戚を呼ばずに家族のみで執り行う、あるいは法要自体は行わずにお墓参りだけで済ませるという判断も増えています。
家族のみで行うメリット
会食や引き出物の準備が簡略化でき、故人とゆっくり向き合えます。
お墓参りのみとする場合
お寺への読経依頼をせず、家族で掃除と供花を行い、故人を偲びます。
親戚を呼ぶ範囲と参列者の決定方法

法事に誰を招待するかは、施主にとって最も頭を悩ませる問題の一つです。
三回忌までの親族の招待範囲とマナー
一周忌と三回忌は、故人と縁の深かった親戚や友人を広く招くのが一般的です。
案内状は、遅くとも開催の1ヶ月前には届くように手配しましょう。
この時期までは、葬儀に参列していただいた方々への報告も兼ねて、ある程度の規模を維持することが多いです。
七回忌以降の案内状送付と規模の縮小
七回忌以降は、徐々に案内する範囲を狭めていくのが通例です。
【規模縮小の目安】
七回忌・十三回忌
近親者(兄弟・姉妹、子供、孫)のみに限定する。
十七回忌以降
同居家族のみ、あるいは施主一人で行う。
案内を控える場合は、後で角が立たないよう「近親者のみで執り行います」と事前に伝えておくか、事後に報告のハガキを送るなどの配慮があると丁寧です。
法事の日程調整と準備の進め方
法事の日程は、参列者の集まりやすさを考慮して決定します。
命日より前の土日祝日で行う日程設定
法要は必ずしも命日当日に行う必要はありません。
命日よりも前の日程で、親族が集まりやすい土日祝日に設定するのが一般的です。
命日を過ぎてから行うのは「故人を待たせる」ことになり、避けるべきとされているため注意してください。
寺院への連絡とお布施の準備事項
日程が決まったら、早めにお寺へ連絡して僧侶のスケジュールを確認します。
お布施の相場
地域や宗派によりますが、一般的には3万円〜5万円程度が目安です。
御車代・御膳料
僧侶が自身の車で来る場合や、法要後の会食を辞退される場合には、別途5,000円〜1万円程度を包みます。
まとめ
法事は、亡くなった方を偲ぶとともに、今を生きる私たちが命のつながりに感謝する大切な機会です。
何回忌まで行うかに厳格な決まりはありませんが、一般的には三十三回忌を「弔い上げ」の区切りとすることが多いです。
大切なのは回数や規模の大きさではなく、無理のない範囲で供養の気持ちを持ち続けることです。
ご自身の家庭環境や親族の意向、そして何より故人への想いを大切にしながら、最適な法要の形を選んでみてください。
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