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法事の日程どう決める?六曜との関係と失敗しないポイント

  • 3 日前
  • 読了時間: 7分

法事の日程を決めようとした際、カレンダーの「友引」や「仏滅」が気になり、「この日に法事を行っても大丈夫だろうか?」と不安を感じる施主様は少なくありません。


結論から申し上げますと、法事を行ってはいけない日というものは、仏教の教えの上では存在しません。

しかし、親族が集まる行事である以上、地域の慣習や参列者の心情に配慮した日取り選びが求められます。


本記事では、六曜(ろくよう)の意味や法事の日程を決める際の基本ルール、親族への説明方法までを分かりやすく解説します。

六曜と法事の実施可否

六曜とは、中国から伝わった暦の吉凶占いのことで、現代の日本でも冠婚葬祭の日取りを決める際の指標として広く使われています。





友引に法事を行っても良い理由


葬儀(お葬式)では「友を冥土に引き寄せる」という連想から避けられる友引ですが、法事に関しては友引に行っても全く問題ありません。


葬儀は故人を送り出す儀式であるのに対し、法事は故人を供養し、仏様への感謝を捧げる儀式だからです。

むしろ、多くの人が集まりやすい休日が友引に重なることは珍しくなく、「友を引いて(誘って)一緒に供養する」と前向きに捉える考え方もあります。


仏滅や赤口における考え方


仏滅は「仏も滅するような凶日」と書きますが、これはあくまで俗信であり、仏教の儀式である法事の功徳が損なわれることはありません。


また、赤口(しゃっこう)は正午前後のみが吉とされる日ですが、これも法事の実施を妨げるものではありません。

法事で最も優先すべきは、僧侶の都合と参列者の集まりやすさであり、六曜による制限を過度に心配する必要はないのです。


六曜別の法事可否早見表


法事における六曜の考え方を整理しました。

日程選びの参考にしてください。


  • 大安(たいあん)

「大いに安し」という意味で、何事においても吉とされる日です。

法事を行う日としても非常に好ましい日とされます。


  • 友引(ともびき)

葬儀では避けられますが、法事では問題ありません。

親族が集まりやすい日であれば、積極的に選んでも良いでしょう。


  • 先勝(せんしょう/さきがち)

「先んずれば即ち勝つ」という意味です。

午前中が吉とされるため、午前中から始まることが多い法事には適した日といえます。


  • 先負(せんぶ/さきまけ)

「先んずれば即ち負ける」という意味で、午後が吉とされます。

法事を午後から行う場合には適した日となります。


  • 仏滅(ぶつめつ)

六曜の中で最も凶とされる日ですが、法事を行ってもマナー違反にはなりません。

寺院の予約が取りやすいというメリットもあります。


  • 赤口(しゃっこう/じゃっこう)

火の元や刃物に注意すべき日とされますが、法事の実施に支障はありません。

正午前後が吉の時間帯とされています。



法事の日程を決める基本ルール


法事の日程は、単にカレンダーの吉凶だけで決めるものではありません。

古くから伝わる「前倒し」の原則など、押さえておくべき基本ルールがあります。


命日より前に行う前倒しの原則


法事の日程を決める上で最も重要なルールは、必ず命日(亡くなった日)よりも前の日に実施するということです。

これを「前倒し」と呼びます。


仏教では、命日を過ぎてから供養を行うことは「故人を待たせる」「供養を後回しにする」と考えられ、失礼にあたるとされています。

命日当日が平日の場合は、その直前の土日祝日に設定するのが一般的です。


土日祝日を優先する日程調整


現代の法事では、親族が集まりやすい土曜日、日曜日、祝日を優先して日程を調整します。


多くの参列者が仕事を休まずに来られる日を選ぶことは、施主としての重要な配慮です。

1ヶ月〜2ヶ月前には候補日をいくつか挙げ、早めに準備を始めることが円滑な開催のコツです。


命日を過ぎてしまう場合の対処法


どうしても仕事や会場の都合で命日よりも後になってしまう場合は、「命日を過ぎてしまい申し訳ありません」という気持ちを込めて供養を行うことが大切です。


もし大幅に遅れてしまう可能性があるなら、僧侶に相談した上で、「命日より後になる理由」を親族に丁寧に説明するようにしましょう。

供養したいという気持ちがあれば、数日の遅れが大きな問題になることはありません。



時期や月による日程の注意点


特定の月や時期には、寺院が多忙であったり、参列者の負担が大きくなったりすることがあります。


1月正月や8月お盆の実施判断


1月の正月期間8月のお盆時期は、法事を避けるか、慎重に判断する必要があります。


  • 1月(正月)

松の内(一般的に1月7日まで)はお祝い事の時期であるため、法事は控えるのが一般的です。


  • 8月(お盆)

お盆は寺院が最も忙しい時期であり、僧侶の調整が非常に困難です。

また、親族も帰省などで予定が埋まっていることが多いため、お盆の時期を外して設定するのが賢明です。


3月と9月のお彼岸時期の調整


3月の春彼岸9月の秋彼岸の時期も、寺院では「彼岸会(ひがんえ)」などの行事が行われます。


この時期に法事を希望する場合は、通常よりもかなり早めに寺院へ連絡を入れる必要があります。お彼岸の中日(春分の日・秋分の日)は特に混雑するため、時期を少しずらす検討も必要かもしれません。


5月連休など大型連休の回避


5月のゴールデンウィークなどの大型連休は、一見集まりやすそうですが注意が必要です。


行楽地への渋滞や公共交通機関の混雑、宿泊費の高騰など、遠方から来る参列者の負担が大きくなるためです。

親族の意向を確認し、負担が重なりそうな場合は連休を避けた日程選びを心がけましょう。



宗派の考え方と親族への説明


法事の考え方は宗派によって多少異なりますが、共通しているのは「日の吉凶に惑わされない」という姿勢です。


曹洞宗など仏教の本来の教え


曹洞宗をはじめとする多くの仏教宗派では、六曜などの占いは仏教の教えとは無関係であると説いています。


お釈迦様は「日の吉凶を占ってはならない」と教えており、「どの日であっても、心を込めて供養する日が最良の日である」というのが本来の考え方です。

したがって、特定の宗派だからといって「友引にやってはいけない」という決まりはありません。


年配の親族へ向けた丁寧な説明


理屈では「どの日でも良い」と分かっていても、年配の親族の中には「仏滅に法事なんて縁起が悪い」と強く気にされる方もいらっしゃいます。


そのような場合は、無理に正論を押し通すのではなく、「お寺様に相談したところ、この日が最も丁寧に供養していただけるとのことでした」「皆様が集まりやすい日を優先しました」と、周囲への配慮を強調して説明すると納得を得やすくなります。



法事日程決定までの手順

日程を決める際は、以下のステップで進めるとスムーズです。


寺院への連絡と僧侶の都合確認


まず最初に行うべきは、菩提寺(お付き合いのあるお寺)への連絡です。


施主側で候補日を2〜3つ用意し、僧侶のスケジュールを確認します。

特に法要が重なりやすい週末は、2ヶ月前には連絡を入れておくのが理想的です。


親族への案内と会場の予約確保


寺院との日程調整がついたら、すぐに親族へ連絡を入れます。


  • 案内状の送付

会食(直会)の準備があるため、法要の1ヶ月前には欠席の返信をもらえるように手配します。


  • 会場・会食の予約

自宅以外で法要を行う場合や、法要後の食事をレストラン等で行う場合は、日程が決まり次第すぐに予約を入れましょう。



法事の日取りに関するQ&A


法事の日程調整でよくある疑問にお答えします。


一周忌と三回忌を同時に行う併修


「併修(へいしゅう)」とは、複数の故人の法事を一度にまとめて行うことです。


例えば、祖父の三回忌と祖母の一周忌が同じ年に重なる場合、命日が早い方の故人に合わせて日程を前倒しして一緒に行うことができます。

親族の負担を軽減できるため、現代では一般的な手法となっています。


友引を気にする親戚への回答


「友引に法事をして大丈夫?」と聞かれたら、どのように答えるべきでしょうか?


「法事は故人様を偲び、感謝を伝える場ですので、友引であっても功徳に変わりはないと伺っております。皆様にお集まりいただけるこの日が、故人様も一番喜ばれると思い選びました」と、感謝の気持ちを添えて伝えると角が立ちません。



まとめ


法事において「やってはいけない日」という宗教的な制限はありません。 友引や仏滅といった六曜はあくまで習わしであり、最も大切なのは「命日より前に、心を込めて供養を行うこと」です。


施主として、以下の3点を意識して日程を選んでみてください。


  1. 命日を過ぎない「前倒し」の日程にする


  2. 僧侶の都合を最優先に確認し、早めに予約する


  3. 参列者が無理なく集まれる休日を選ぶ


マナーを守りつつ、親族が穏やかな気持ちで故人を偲べる日を選べるよう準備を進めていきましょう。


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