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犬の歯磨きは嫌がる子でも大丈夫!正しいやり方とおすすめグッズ


「愛犬の口の臭いが気になる…」「歯が黄色くなってきた気がする…」

大切な家族であるわんちゃんの健康を考えると、歯のケアは欠かせません。

しかし、いざ歯磨きをしようとしても、嫌がって暴れてしまい、上手くできないと悩んでいる飼い主さんは多いのではないでしょうか。


この記事では、犬の歯磨きの専門家として、歯磨きを嫌がる子でも無理なく続けられる正しいやり方を、初心者の方にも分かりやすくステップバイステップで解説します。


愛犬に合った歯磨きグッズの選び方から、どうしても歯磨きが難しい場合の代替ケアまで、あなたの悩みに寄り添って解決策を提案します。

この記事を読めば、今日から愛犬との歯磨きタイムを、もっと楽しく、もっと効果的なものに変えることができます。



犬の歯磨きの重要性!歯周病予防のために


そもそも、なぜ犬にも歯磨きが必要なのでしょうか。

それは、放置すると全身の病気にもつながる「歯周病」を予防するためです。


放置すると危険な歯石と歯周病のリスク


犬の口内はアルカリ性で、歯垢が歯石に変わるスピードが人間よりも早く、わずか3〜5日で硬い歯石になってしまいます。


  • 歯垢(しこう)とは

    食べかすなどを元に細菌が繁殖した、白くネバネバした塊です。歯磨きで落とすことができます。

  • 歯石(しせき)とは

    歯垢が石灰化したもので、表面がザラザラしているため、さらに歯垢が付きやすくなります。一度付いてしまうと、家庭での歯磨きで落とすのは困難です。


この歯石を放置することが、歯周病の最大の原因です。

歯周病とは、歯の周りの組織(歯肉や骨)が細菌によって炎症を起こす病気で、進行すると歯が抜け落ちたり、顎の骨が溶けたりすることもあります。


驚くべきことに、3歳以上の犬の約8割が歯周病またはその予備軍だと言われています。


犬の口臭は病気のサイン


「うちの子、口が臭いのは普通かな?」と思っていませんか。

実は、犬の健康な口はほとんど無臭です。


生臭い、腐ったような口臭がする場合は、口の中で細菌が繁殖し、歯周病が進行しているサインかもしれません。

口臭は、愛犬が送る健康の危険信号だと考え、早めにケアを始めましょう。


毎日の歯のケアで健康寿命を延ばす


歯周病の恐ろしさは、口の中だけの問題に留まらない点です。

歯周病菌が血管を通って全身に回り、心臓病や腎臓病、肝臓病などの深刻な内臓疾患を引き起こす可能性も指摘されています。


つまり、毎日の歯磨きで口内を清潔に保つことは、歯周病を予防し、愛犬の健康寿命を延ばすことに直結するのです。



嫌がる犬を歯磨きに慣れさせる4ステップ


歯磨きの重要性は分かっていても、愛犬が嫌がるからと諦めていませんか。

大丈夫です。

焦らず、正しいステップを踏めば、どんな子でも歯磨きに慣れることができます。

大切なのは「歯磨きは楽しいこと」だと教えてあげることです。


ステップ1 口周りを触る練習


まずは口に触られることに慣れさせましょう。

犬がリラックスしている時に、優しく声をかけながら頬や口の周りを撫でます。上手にできたら、たくさん褒めてご褒美をあげましょう。これを毎日繰り返し、口周りを触られることへの抵抗感をなくしていきます。


ステップ2 歯や歯茎に触れる練習


次に、口の中に指を入れられることに慣れさせます。

ステップ1に慣れたら、唇をそっとめくり、指で歯や歯茎に優しく触れてみましょう。最初は一瞬でOKです。これもできたらすぐに褒めてご褒美をあげ、「指を入れられると良いことがある」と学習させます。


ステップ3 シートやガーゼで磨く練習


歯ブラシの前に、指の感覚で磨かれることに慣れさせます。

指に歯磨きシートや濡らしたガーゼを巻き、歯の表面を優しくこすってみましょう。美味しい味のする歯磨きジェルなどを少し付けると、犬が受け入れやすくなります。まずは前歯から始め、少しずつ奥歯へと進めていきましょう。


ステップ4 歯ブラシに慣らす練習


いよいよ歯ブラシの登場です。

いきなり口に入れるのではなく、まずは歯ブラシの匂いを嗅がせたり、遊ばせたりして、歯ブラシ自体への警戒心を解きます。次に、歯磨きジェルなどを付けて舐めさせ、歯ブラシを「美味しいもの」と認識させましょう。最後に、歯ブラシをそっと歯に当ててみます。1本磨けたら、たくさん褒めてその日は終わりにしましょう。少しずつ、焦らず進めることが成功の秘訣です。



犬の歯磨きの正しいやり方【初心者向け】


歯磨きに慣れてきたら、いよいよ本格的な歯磨きに挑戦です。ここでは、基本的な手順とコツを解説します。


歯磨き前に準備するグッズ一覧


  • 犬用歯ブラシ

    ヘッドが小さく、毛が柔らかいものを選びましょう。


  • 犬用歯磨き粉(歯磨きジェル)

    愛犬が好むフレーバーのものを用意すると、歯磨きがスムーズになります。


  • ご褒美用のおやつ

    歯磨きが終わった後の特別なご褒美として用意します。


  • タオル

    犬を保定したり、口周りの汚れを拭いたりするのに使います。


歯磨きの基本手順


  1. リラックスできる体勢を作る

    飼い主さんの膝の上で抱っこしたり、床にお座りさせたりして、犬が安心できる体勢を確保します。


  2. 歯磨き粉を歯ブラシにつける

    歯ブラシに、愛犬が好きな味の歯磨き粉を少量つけます。


  3. 前歯から優しく磨く

    まずは比較的嫌がりにくい前歯から始めます。唇をめくり、歯と歯茎の境目を優しく磨きましょう。力は入れず、小刻みに動かすのがポイントです。


  4. 犬歯と奥歯を磨く

    次に、尖った犬歯を磨きます。奥歯を磨く際は、口の横から指を入れて頬を少し持ち上げると、歯ブラシが入りやすくなります。


  5. 終わったらたくさん褒める

    全ての歯を完璧に磨けなくても大丈夫です。少しでもできたら、「えらいね!」「上手だね!」とたくさん褒めて、特別なご褒美をあげましょう。歯磨きをポジティブな経験で終えることが最も重要です。


磨きにくい奥歯をケアするコツ


奥歯は歯石が最も付きやすい場所ですが、磨きにくさからケアを怠りがちです。

奥歯を磨くコツは、口を大きく開けさせようとしないことです。

口を閉じたまま、口の横(口角)から歯ブラシを差し込み、頬と歯茎の間で歯ブラシを動かすと、嫌がられずに磨きやすいです。



犬用歯磨きグッズの種類と選び方


犬用の歯磨きグッズは種類が豊富で、どれを選べば良いか迷ってしまいますよね。

ここでは、代表的なグッズの種類とそれぞれの特徴、選び方を解説します。



歯ブラシの形状と毛の硬さ


歯垢を物理的に除去する上で、最も効果的なのは歯ブラシです。


  • ヘッドの大きさ

    愛犬の口の大きさに合わせ、奥歯まで届く小さなヘッドのものを選びましょう。超小型犬用から大型犬用まで様々なサイズがあります。


  • 毛の硬さ

    「やわらかめ」を選びましょう。硬いブラシは歯茎を傷つけ、歯磨き嫌いの原因になります。


  • 形状

    360度ブラシが付いているタイプは、どの角度からでも磨きやすく、初心者におすすめです。


歯磨きシート・指サック


歯ブラシを嫌がる犬や、歯磨きデビューの子におすすめです。



  • 歯磨きシート

    指に巻き付けて使うシートタイプ。手軽に使え、口の中に異物を入れられる感覚に慣れさせるのに役立ちます。ただし、歯と歯の隙間の汚れは落としにくいです。


  • 指サック

    シリコンや布製のサックを指にはめて使います。指の感覚で磨けるため、力の加減がしやすく、歯茎をマッサージする効果も期待できます。


歯磨きジェル・スプレー


歯ブラシやシートと併用することで、より効果を高めることができます。



  • 歯磨きジェル

    歯に直接塗ったり、歯ブラシに付けたりして使います。口内環境を整える成分や、歯垢を付きにくくする成分が含まれているものが多いです。美味しいフレーバー付きなら、歯磨きのご褒美感覚で使えます。


  • 歯磨きスプレー

    歯や口の中にシュッと吹きかけるだけの手軽なケア用品です。口臭予防や口内の浄化に役立ちます。


水に入れる液体デンタルケア


飲み水に混ぜるだけで口内ケアができる、最も手軽な方法です。

忙しい飼い主さんや、どうしても口を触らせてくれない犬に向いています。

ただし、歯垢を物理的にこすり落とす効果はないため、あくまで補助的なケアと位置づけ、歯ブラシとの併用が理想です。



【悩み別】おすすめの犬用歯磨きグッズ


あなたの愛犬の性格や悩みに合わせて、最適なグッズを選びましょう。


歯磨きが苦手・嫌がる犬向けグッズ


  • 美味しいフレーバーの歯磨きジェル

    チキン味やミルク味など、愛犬が喜ぶ味のジェルを使うことで、「歯磨き=美味しい時間」と認識させやすくなります。


  • 指サック型歯ブラシ

    飼い主さんの指の感覚で優しく磨けるため、犬が警戒しにくいです。


  • 歯磨きシート

    まずは口を触られることに慣れるための第一歩として最適です。


歯石・口臭が気になる犬向けグッズ


  • 酵素入り歯磨き粉

    歯垢の分解を助ける酵素(デキストラナーゼなど)が配合された歯磨き粉は、歯石の沈着予防に効果的です。


  • 乳酸菌配合のデンタルケア用品

    口内の善玉菌を増やし、悪玉菌の繁殖を抑えることで、口内環境を整え、口臭を元からケアします。


  • 歯石の沈着を防ぐ成分入りのジェルやスプレー

    ポリリン酸ナトリウムなどが配合されたものは、歯の表面をコーティングし、歯石が付くのを防ぐ効果が期待できます。


簡単ケアを重視する飼い主向けグッズ


  • 水に入れる液体デンタルケア

    毎日の飲み水に数滴加えるだけで、手軽に口臭予防ができます。


  • デンタルスプレー

    気になった時にシュッと一吹きするだけで、口内をリフレッシュできます。


  • 歯磨きガムやおもちゃ

    噛むことで歯垢を除去する効果が期待できるガムやおもちゃも便利です。ただし、丸呑みしないよう、与える際は必ず飼い主さんが見守ってください。


子犬の歯磨きデビューにおすすめのグッズ


  • ガーゼ

    まずは水で濡らしたガーゼで歯を優しく拭うことから始めましょう。


  • 子犬用の小さな歯ブラシ

    乳歯や小さな口を傷つけない、非常に柔らかくヘッドが小さい専用ブラシがおすすめです。


  • 無添加で飲み込んでも安全なジェル

    子犬が安心して使える、成分がシンプルなものを選びましょう。



犬用歯磨き粉のおすすめな選び方


歯磨きをサポートする歯磨き粉は、効果や愛犬の好みに合わせて選びたいものです。ここでは3つの選び方のポイントをご紹介します。


効果的な成分で選ぶ(酵素・乳酸菌)


歯垢の除去をサポートする成分を選びましょう。

歯垢を分解する酵素や、口内フローラを整える乳酸菌、歯石の沈着を防ぐポリリン酸ナトリウムなどが代表的です。

商品の成分表示を確認してみてください。


愛犬の好みで選ぶフレーバー


愛犬が喜んでくれる味を選ぶことが継続のコツです。

犬が好むチキン、ビーフ、ミルク、フルーツなどのフレーバーがあります。

いくつか試してみて、お気に入りの味を見つけてあげましょう。


安全性で選ぶ(無添加・天然成分)


犬は歯磨き粉を飲み込んでしまうため、安全性が最も重要です。

発泡剤や研磨剤、着色料などが入っていない無添加のものや、天然由来成分で作られたものを選びましょう。

特に、犬にとって有毒なキシリトールが含まれていないことを必ず確認してください。



犬の歯磨きに関するQ&A


最後に、犬の歯磨きに関してよく寄せられる質問にお答えします。


歯磨きはいつから始めるべき?


A. 子犬のうちから口周りを触られることに慣れさせ、乳歯が生えそろったタイミング(生後3〜4ヶ月頃)から始めるのが理想です。

成犬になってからでも遅くはありませんが、若いうちから習慣にしておくことで、スムーズに受け入れてくれやすくなります。


歯磨きの理想的な頻度は毎日?


A. 理想は毎日です。

犬の歯垢は3〜5日で歯石に変わってしまうため、最低でも3日に1回は歯磨きを行いましょう。

毎日続けることが、歯周病予防への一番の近道です。


人間用の歯磨き粉は使える?


A. 絶対に使用しないでください。

人間用の歯磨き粉に含まれるキシリトールは、犬が摂取すると急性の中毒症状を引き起こす可能性があり、非常に危険です。

また、泡立つ成分や清涼成分も犬にとっては不快なもので、歯磨き嫌いの原因になります。必ず犬専用の製品を使用してください。


どうしても歯磨きができない時の代替ケア


A. 歯ブラシが最善ですが、難しい場合は他のケアを組み合わせましょう。

歯磨きガム、歯磨き効果のあるおもちゃ、口内環境を整えるサプリメント、水に混ぜる液体デンタルケアなどを活用するのも一つの方法です。

ただし、これらはあくまで補助的なケアです。

一番大切なのは、付いてしまった歯石を動物病院で定期的に除去してもらうことです。

歯磨きが全くできない場合は、かかりつけの獣医師に相談し、プロによるクリーニングを検討しましょう。



まとめ


犬の歯磨きは、愛犬の健康と長寿のために欠かせない、飼い主さんの大切な役割です。

最初は嫌がってしまい、心が折れそうになるかもしれません。

しかし、この記事でご紹介したように、正しいステップで焦らず、少しずつ慣らしていくことで、必ず歯磨きができるようになります。



犬の歯磨きで最も大切なポイントは以下の3つです。


  • 焦らないこと

    嫌がる場合は無理強いせず、前のステップに戻りましょう。


  • たくさん褒めること

    「歯磨き=楽しいこと」というポジティブなイメージを持たせましょう。


  • 毎日続けること

    完璧でなくても大丈夫。毎日少しでもケアを続ける習慣が大切です。


愛犬に合ったケア方法を見つけて、今日からさっそく始めてみませんか。

あなたの小さな一歩が、愛犬のかけがえのない健康を守る大きな力になります。



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