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犬の睡眠時間は12-15時間!子犬・老犬との違いや病気のサイン


「うちの愛犬、一日中寝てばかりいるけど大丈夫かな?」

「最近、夜中に何度も起きるようになったけど、何か理由があるの?」


愛犬と暮らし始めると、その愛らしい寝顔に癒される一方で、睡眠時間や寝方について疑問や不安を感じる飼い主さんは少なくありません。

特に、人間の感覚で「寝すぎ」と感じると、病気やストレスのサインではないかと心配になりますよね。


この記事では、犬を飼い始めたばかりの飼い主さんが抱える睡眠の悩みにお答えします。

犬の平均的な睡眠時間から、子犬・成犬・老犬といった年齢による違い、そして注意すべき病気のサインまで、分かりやすく解説します。


この記事を読めば、愛犬の睡眠について正しく理解でき、安心して毎日を過ごせるようになります。


犬の平均睡眠時間は12時間から15時間


まず結論からお伝えすると、健康な成犬の平均睡眠時間は1日あたり約12時間から15時間です。


人間の平均睡眠時間が7〜8時間程度なのに比べると、かなり長く感じますよね。

しかし、これは犬にとってごく自然なことです。

犬と人間では体のつくりや習性が違うため、必要な睡眠時間も異なります。


愛犬がのんびり寝ている姿を見ても、「怠けているのかな?」などと心配する必要はありません。

むしろ、安心して眠れる環境である証拠と捉えましょう。


ただし、この睡眠時間はあくまで目安です。

次の章で解説するように、年齢によって必要な睡眠時間は大きく変わってきます。



【年齢別】子犬・成犬・老犬の睡眠時間


犬の睡眠時間は、ライフステージ(年齢)によって大きく変動します。

ここでは「子犬」「成犬」「老犬」の3つのステージに分けて、それぞれの睡眠時間の特徴を見ていきましょう。


子犬の睡眠時間(約18〜20時間)


子犬の睡眠時間は1日に約18時間から20時間にも及び、ほとんど寝て過ごします。


生まれたばかりの子犬は、心も体も急速に成長している段階です。

たくさんの睡眠をとることで、脳や体の発達、記憶の定着、免疫力の向上など、成長に必要なエネルギーを蓄えています。

まさに「寝る子は育つ」を体現している時期なので、無理に起こしたりせず、好きなだけ寝かせてあげましょう。


特に生後3ヶ月や4ヶ月頃は、遊び疲れて突然コテッと眠ってしまうこともよくあります。

安心して見守ってあげてください。


成犬の睡眠時間(約12〜15時間)


成犬の睡眠時間は、1日に約12時間から15時間が目安です。


子犬の頃に比べると体も成長し、体力もついてくるため、活動時間が長くなり睡眠時間は少し短くなります。

日中は飼い主さんと遊んだり、散歩に行ったりと元気に過ごし、夜や飼い主さんが留守にしている時間帯にまとめて睡眠をとる子が多いでしょう。


もちろん、個体差やその日の活動量によって睡眠時間は変動します。


老犬の睡眠時間(約18〜19時間)


7歳頃からの老犬(シニア犬)になると、再び睡眠時間が長くなり、1日に約18時間から19時間ほど眠るようになります。


これは体力の低下により、疲れやすくなるためです。

若い頃と同じように散歩に行っても、帰宅後にぐったりと眠り続ける時間が増えるでしょう。

これは自然な老化現象の一つなので、過度に心配する必要はありません。


ただし、急激に睡眠時間が増えた場合や、元気・食欲の低下など他の変化が見られる場合は、病気が隠れている可能性も考えられます。

注意深く様子を観察することが大切です。



犬が長時間寝る理由と睡眠サイクルの特徴


犬が人間よりも長く眠るのはなぜでしょうか。

その理由は、犬特有の睡眠サイクルと、野生時代の名残にあります。


浅い眠り(レム睡眠)の割合が多い


犬の睡眠は、浅い眠りである「レム睡眠」の割合が全体の約8割を占めているのが大きな特徴です。


レム睡眠とは、体は休んでいても脳は活動している状態の眠りのことです。

この間、犬は夢を見たり、物音にすぐ反応して起き上がったりすることができます。


一方、人間は脳も体も深く休んでいる「ノンレム睡眠」の割合が多く、一度の睡眠で効率的に休息をとることができます。

犬は浅い眠りを繰り返すことで合計の睡眠時間を長くし、必要な休息を確保しているのです。

寝ている間に耳や尻尾がピクピク動くのは、このレム睡眠中に見られる典型的な行動です。


野生時代の名残で体力を温存するため


犬の祖先であるオオカミは、狩りをする時以外は極力エネルギーを使わず、眠ることで体力を温存する習性がありました。

いつ獲物が現れるか、あるいは敵に襲われるか分からない厳しい環境を生き抜くための知恵です。


ペットとして暮らす現代の犬にもその名残があり、特に何もすることがない時間は、うとうとしたり眠ったりして過ごす傾向があります。

飼い主さんから見ると「寝てばかり」に見えても、犬にとってはそれが自然な姿なのです。



注意すべき睡眠の変化と病気のサイン


犬の睡眠は健康のバロメーターです。いつもと違う睡眠の様子が見られたら、それは体調不良や病気のサインかもしれません。ここでは、飼い主さんが特に注意すべき睡眠の変化について解説します。


寝すぎ・いつもより極端によく寝る


老犬でなくても、急に睡眠時間が長くなった場合は注意が必要です。

特に、元気や食欲がない、ぐったりしている、散歩に行きたがらないといった他の症状を伴う場合は、病気の可能性があります。


  • 甲状腺機能低下症

ホルモンの異常により元気がなくなり、寝てばかりいるようになります。


  • 関節炎などの痛み

体のどこかに痛みがあると、動くのを嫌がって寝ている時間が増えます。


  • 心臓病や貧血

疲れやすくなるため、すぐに横になって休みたがります。


  • 認知症(認知機能不全症候群)

昼夜が逆転し、日中に寝てばかりで夜に活動することがあります。


  • ストレス

環境の変化や運動不足などによるストレスで、元気をなくし寝て過ごすことがあります。


少しでも「いつもと違う」と感じたら、早めに動物病院を受診しましょう。


睡眠時間が短い・なかなか寝ない


逆に、なかなか寝付けなかったり、夜中に何度も起きたりする場合も注意が必要です。


  • 体の痛みや痒み

椎間板ヘルニアなどの痛みや、皮膚病による痒みで眠れないことがあります。体を頻繁に舐めたり、同じ場所を気にしたりしていないか確認しましょう。


  • 不安やストレス

引っ越しや家族構成の変化、大きな音など、環境の変化による不安から落ち着かずに眠れなくなることがあります。


  • 認知症

老犬の場合、認知症によって夜間に徘徊したり、理由なく鳴き続けたりすることがあります。


  • 運動不足

日中のエネルギーが発散しきれていないと、夜になっても体力が有り余って眠れないことがあります。


眠りが浅い・物音ですぐに起きる


犬はもともと眠りが浅い動物ですが、あまりにも過敏で小さな物音でもすぐに起きてしまう場合は、心身の不調が原因で熟睡できていない可能性があります。


特に、痛みや不安を抱えていると警戒心が強まり、リラックスして眠ることができません。愛犬が安心して休める環境が整っているか、今一度見直してみましょう。


いびき・痙攣・呼吸の異常


寝ている最中の様子にも、健康状態を知るヒントが隠されています。


  • いびき

フレンチ・ブルドッグやパグなどの短頭種は鼻の構造上いびきをかきやすいですが、急に大きくなったり、途中で呼吸が止まるような苦しそうな様子が見られたりする場合は注意が必要です。肥満や鼻の病気、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。


  • 痙攣(けいれん)

寝ている間に足がピクピク動くのは、夢を見ていることがほとんどです。しかし、全身が硬直してガクガクと震える、失禁を伴うといった激しい痙攣の場合は、てんかんなどの脳の病気が疑われます。可能であれば、様子を動画で撮影して動物病院で獣医師に見せると診断の助けになります。


  • 呼吸の異常

寝ている時の呼吸がいつもより明らかに速い、または浅くて苦しそうな場合は、心臓や肺の病気が考えられます。安静時の呼吸数を測り、異常を感じたらすぐに獣医師に相談してください。



愛犬の睡眠の質を高める環境づくり


愛犬に毎日元気でいてもらうためには、睡眠の「量」だけでなく「質」も大切です。

ここでは、飼い主さんができる、愛犬の睡眠の質を高めるための工夫をご紹介します。


安心できる寝床(ベッド・クレート)を用意する


犬が安心して眠るためには、静かで安全な自分だけのスペースが不可欠です。


リビングの隅や廊下など、人の出入りが少なく落ち着ける場所に、愛犬の体に合ったサイズのベッドやクレートを置いてあげましょう。

特に、四方と天井が囲われたクレートやハウスは、犬の祖先が巣穴で暮らしていた本能を刺激し、安心感を与えてくれます。


日中に適度な運動や遊びを取り入れる


日中に適度な運動をして心と体を疲れさせることが、夜の快眠につながります。


毎日の散歩はもちろん、室内でボール遊びをしたり、おやつを隠して探させるノーズワークや知育トイで頭を使わせたりするのも効果的です。

愛犬の年齢や体力に合わせて、満足できる活動時間を作りましょう。


食事や散歩の時間を決めて生活リズムを整える


毎日なるべく同じ時間に食事や散歩をすることで、愛犬の体内時計が整い、自然と眠る時間と起きる時間が安定してきます。


規則正しい生活は、睡眠のリズムだけでなく心身の健康維持にもつながります。できる範囲で、一日のスケジュールを決めてあげましょう。


就寝前は静かでリラックスできる環境を作る


人間と同じように、犬も寝る前に興奮すると寝つきが悪くなります。


就寝前は激しい遊びは避け、部屋の照明を少し暗くしたり、テレビの音量を下げたりして、穏やかな雰囲気を作りましょう。

優しく体を撫でてあげるなど、リラックスできるスキンシップもおすすめです。



犬の睡眠に関するよくある質問


最後に、犬の睡眠に関して飼い主さんからよく寄せられる質問にお答えします。


犬種や大きさで睡眠時間は変わる?


はい、犬種や体の大きさによって睡眠時間は変わる傾向があります。


一般的に、大型犬の方が小型犬よりも睡眠時間が長いと言われています。

これは、大きな体を維持するためにより多くのエネルギーを必要とし、休息時間も多く必要になるためと考えられています。


また、チワワやトイ・プードルのような小型の愛玩犬よりも、牧羊犬や狩猟犬として活躍してきた犬種の方が活動的な傾向があるなど、犬種ごとの特性も睡眠時間に影響します。


犬が夜に寝る時間は何時が理想?


飼い主さんの生活リズムに合わせるのが理想です。


犬は非常に順応性の高い動物です。

飼い主さんが寝る時間に一緒に寝床に入り、朝起きる時間に一緒に起きるというサイクルを習慣づけることで、自然とそのリズムに慣れていきます。


飼い主さんと愛犬の生活リズムを合わせることで、お互いにとってストレスの少ない快適な共同生活を送ることができます。


子犬が夜鳴きして寝ない時の対処法は?


子犬が夜鳴きをするのは、母犬や兄弟犬と離れた寂しさや不安が主な原因です。以下の方法を試してみてください。


  • 寝る前にトイレを済ませる

排泄が原因で起きてしまうことを防ぎます。


  • ケージを飼い主の寝室に置く

飼い主さんの気配を感じることで、子犬は安心して眠ることができます。


  • 飼い主の匂いがついたタオルを入れる

安心材料になります。


  • 日中の活動量を増やす

遊び疲れてぐっすり眠れるように、日中にたくさん遊んであげましょう。


  • 要求に応えて構いすぎない

安全や健康に問題がない限り、鳴くたびに構ってしまうと「鳴けば来てもらえる」と学習してしまいます。心を鬼にして無視することも時には必要です。



まとめ


今回は、犬の睡眠時間について、年齢による違いから病気のサイン、睡眠の質を高める方法まで詳しく解説しました。


  • 成犬の平均睡眠時間は12〜15時間で、人間より長いのは自然なこと。

  • 子犬や老犬はさらに長く、1日18時間以上眠ることもある。

  • 犬の睡眠は浅い眠り(レム睡眠)が多く、こまめに休息をとるスタイル。

  • 「急に寝る時間が増えた」「元気や食欲がない」など、「いつもと違う」変化は病気のサインかもしれないので要注意。

  • 安心できる寝床を用意し、日中に適度な運動をさせることが質の高い睡眠につながる。


愛犬の睡眠は、健康状態を映す大切な鏡です。

日頃から愛犬の寝ている様子をよく観察し、その子なりの「普通」を把握しておくことが、異変にいち早く気づくための鍵となります。


もし睡眠に関して不安なことや、この記事で紹介した病気のサインに当てはまるようなことがあれば、一人で抱え込まず、かかりつけの動物病院に相談してくださいね。



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