猫の睡眠時間は平均16時間?年齢別の時間と寝過ぎ・寝ない原因
- 3月17日
- 読了時間: 10分

「うちの猫、一日中寝てばかりだけど大丈夫かな?」「子猫が夜中に大運動会で眠れない…」
愛猫との暮らしの中で、その睡眠時間について疑問や不安を感じたことはありませんか?
猫はよく寝る動物として知られていますが、その平均睡眠時間は1日に12時間〜16時間ともいわれ、人間の約2倍にもなります。
特に子猫やシニアの猫は、さらに長い時間を睡眠に費やします。
この記事では、猫の飼育を始めたばかりの飼い主さんが抱きがちな睡眠に関する悩みを解決するため、以下の点を詳しく解説します。
猫の年齢別の平均睡眠時間
猫がたくさん寝る理由
「寝過ぎ」や「寝ない」場合に考えられる原因と対処法
猫を夜にぐっすり寝かせるためのコツ
動物病院へ行くべき危険なサイン
この記事を読めば、あなたの愛猫の睡眠パターンが正常なのか、それとも注意が必要なのか
が分かり、より安心して猫との生活を送れるようになります。
猫の年齢別の平均睡眠時間
猫の睡眠時間は、人間と同じように年齢によって大きく変化します。
成長段階や活動量に合わせて必要な睡眠時間が変わるため、まずは年齢ごとの目安を知っておきましょう。
子猫の睡眠時間(約18〜20時間)
生まれて間もない子猫は、1日のほとんどを寝て過ごします。
その睡眠時間は約18時間〜20時間にも及びます。
これは、心と体の成長に欠かせない成長ホルモンが、睡眠中に多く分泌されるためです。
子猫にとって「寝る子は育つ」はまさにその通りで、十分な睡眠は健やかな成長のために不可欠です。
成猫の睡眠時間(約12〜16時間)
1歳を過ぎた成猫の平均睡眠時間は、約12時間〜16時間です。
もちろん個体差や性格、飼育環境によって差はありますが、1日の半分以上を寝て過ごすのが一般的です。
飼い主さんが仕事などで留守にしている昼間はほとんど寝ていて、夕方や早朝に活発になる傾向があります。
老猫の睡眠時間(約18時間以上)
7歳〜10歳頃からシニア期(老猫)に入ると、再び睡眠時間が長くなる傾向があります。
体力の低下や基礎代謝の変化により、若い頃よりも疲れやすくなるため、18時間以上寝ることも珍しくありません。
活動量が減り、寝ている時間が増えるのは自然な老化現象の一つですが、他の異変がないかは注意深く観察しましょう。
参考:犬の平均睡眠時間との比較
「猫はよく寝るというけど、犬と比べてどうなの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
犬の平均睡眠時間は成犬で約12時間〜14時間といわれており、猫とほぼ同じか、やや短い傾向にあります。
ただし、犬も子犬や老犬は睡眠時間が長くなります。
猫が特に長時間睡眠である理由は、その習性や睡眠の質に秘密があります。
猫がたくさん寝る理由
猫がこれほどまでに長時間寝るのは、単に怠けているわけではありません。
その背景には、野生で生きてきた祖先から受け継いだ習性が深く関わっています。
野生時代の習性で体力を温存
猫の祖先は、狩りをして獲物を捕らえる肉食動物でした。
狩りは一瞬で多くのエネルギーを消費するため、狩りに備えて体力を温存するために、それ以外の時間はじっと動かず眠って過ごすという習性が身につきました。
ペットとして暮らす現代の猫にもその本能が残っており、特に獲物が活発になる明け方や夕方(薄明薄暮)に備えて、日中はエネルギーをセーブしているのです。
浅い眠り(レム睡眠)の割合が多い
猫の睡眠は、そのほとんどが物音がしたり、何かが近づいたりするとすぐに目を覚ますことができる「浅い眠り」です。
これは、外敵から身を守るための本能的な習性です。
常に周囲を警戒しながら体を休めているため、合計の睡眠時間は長くなりますが、人間のようにぐっすり熟睡している時間は意外と短いのです。
猫の睡眠サイクル(レム・ノンレム)
猫の睡眠は、浅い眠りと深い眠りの2つのサイクルを繰り返しています。
【レム睡眠】
脳は活動しているが、体はリラックスして休んでいる状態の「浅い眠り」です。夢を見ていると考えられており、睡眠中に耳やヒゲがピクピク動いたり、寝言のような声を出すのはこの状態のときです。猫の睡眠の約8割がこのレム睡眠だといわれています。
【ノンレム睡眠】
脳も体も完全に休んでいる「深い眠り」です。いわゆる熟睡状態で、多少の物音では起きません。このノンレム睡眠は、猫の全睡眠時間のうち約2割程度とされています。
猫はこの「レム睡眠(約15〜20分)→ノンレム睡眠(約5〜7分)」という短いサイクルを繰り返して、合計で長い睡眠時間を確保しています。
【原因別】猫が寝過ぎなのは大丈夫?
愛猫がいつもより長く寝ていると、「もしかして体調が悪いのでは?」と心配になりますよね。
しかし、寝過ぎが必ずしも病気のサインとは限りません。
まずは心配のないケースから見ていきましょう。
心配ないケース①退屈や暇な時間
猫は刺激がないと、寝て過ごすことを選びます。
特に飼い主さんが日中留守にしている家庭では、猫は退屈しのぎに寝ていることが多いです。
もし愛猫が退屈しているようであれば、帰宅後やお休みの日におもちゃで遊んであげるなど、コミュニケーションの時間を増やしてあげましょう。
適度な運動は、猫のストレス解消や健康維持にも繋がります。

心配ないケース②天気や気温の変化
人間が雨の日に眠気を感じるように、猫も天気や気温の影響を受けます。
雨や曇りの日、あるいは冬の寒い日は、活動量が自然と減り、暖かい場所で丸くなって寝ている時間が増える傾向があります。
これは生理的な現象なので、特に心配する必要はありません。
注意すべき病気のサイン
食欲や元気があり、排泄も正常であれば、多少睡眠時間が長くても過度に心配する必要はありません。
しかし、以下のような症状が伴う場合は病気が隠れている可能性があります。

食欲が全くない、または極端に減った
水をほとんど飲まない
ぐったりしていて、おもちゃを見せても反応しない
嘔吐や下痢を繰り返す
トイレの回数がおかしい(多すぎる・少なすぎる・出ていない)
隠れて出てこない
これらの症状が見られる場合は、何らかの病気によって体力を消耗し、寝てばかりいる可能性があります。早めに動物病院を受診しましょう。
猫が寝ない・睡眠時間が短い原因
逆に「うちの猫、全然寝ないけど大丈夫?」と心配になるケースもあります。
猫が眠れない背景にも、いくつかの原因が考えられます。
ストレスや生活環境の変化
猫は非常にデリケートな動物で、環境の変化に敏感です。
引っ越しをした
部屋の模様替えをした
新しいペットや家族が増えた
近所で工事が始まった
このような変化がストレスとなり、安心して眠れなくなってしまうことがあります。
猫が安心できる隠れ家を用意したり、フェロモン製剤などを使ったりして、リラックスできる環境を整えてあげましょう。
発情期による興奮や夜鳴き
避妊・去勢手術をしていない猫は、発情期になると落ち着きがなくなり、睡眠時間が短くなることがあります。
特にメス猫は、独特の大きな声で鳴き続けたり(夜鳴き)、体を床にこすりつけたりといった行動が見られます。
オス猫も、メス猫の声に反応して落ち着かなくなることがあります。
子猫が夜に寝ない・遊びたがる
「子猫が夜中に走り回って眠れない」というのは、多くの飼い主さんが経験する悩みです。
子猫は好奇心旺盛で体力も有り余っているため、昼間に十分なエネルギーを発散できていないと、飼い主が寝静まった夜に活動的になってしまいます。
これは病気ではなく、成長過程でよく見られる行動なので安心してください。
対処法は次の章で詳しく解説します。
病気や痛みで眠れない可能性
人間も体のどこかが痛いと眠れないように、猫も病気やケガによる痛みで眠れなくなっていることがあります。
甲状腺機能亢進症
高齢の猫に多い病気で、異常に活発になったり、よく食べるのに痩せたり、攻撃的になったりします。
関節炎
痛みで特定の姿勢が取れず、落ち着いて眠れないことがあります。
泌尿器系の疾患(膀胱炎など)
頻繁にトイレに行きたくなるため、ゆっくり眠れません。
特定の場所を触ると嫌がる、落ち着きなくウロウロするなどの様子が見られたら、痛みを抱えているサインかもしれません。獣医師に相談しましょう。
猫を夜に寝かせるための具体的な方法
特に子猫や若い猫に多い「夜の運動会」は、飼い主さんの睡眠不足にも繋がります。
猫の生活リズムを整え、夜に静かに寝てもらうための具体的な方法をご紹介します。

日中に運動させてエネルギーを発散
最も効果的なのは、日中や夕方の起きている時間に、おもちゃでしっかり遊んであげることです。
猫じゃらしやボールなどを使って、狩猟本能を刺激するような遊びを取り入れましょう。
1回15分程度の遊びを1日に数回行うことで、体力を適度に消耗させ、夜の深い眠りに繋がります。
寝る前の食事や遊びを習慣化する
猫は「この後には良いことがある」と学習する動物です。
「遊ぶ → ごはん → 寝る」という一連の流れを毎日の習慣にするのがおすすめです。寝る前にしっかり遊んで満足させ、その後に食事を与えると、猫は満腹感と満足感から落ち着いて眠りにつきやすくなります。
静かで安心できる寝床を作る
猫が安心して眠れる環境を整えることも重要です。

静かで薄暗い場所にベッドを置く
人の出入りが激しい場所や、テレビの近くは避けましょう。
飼い主の匂いがついたものを置く
使い古した毛布やTシャツなどをベッドに入れてあげると、安心して眠れます。
体にフィットするベッドを選ぶ
ドーム型や、ふかふかで少し狭いくらいのベッドは、猫に安心感を与えます。
これらの工夫で、猫にとって「ここは安全な寝場所だ」と認識させることが、安眠への第一歩です。
病院へ行くべき危険な睡眠のサイン
ほとんどの場合、猫の睡眠時間の変化は生理的なものですが、中には病気のサインが隠れていることもあります。
以下のような「いつもと違う」睡眠の様子が見られたら、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。
呼吸の異常や大きないびき
睡眠中の呼吸が明らかに苦しそうだったり、急に大きないびきをかくようになったりした場合は注意が必要です。
鼻炎や気管支炎、心臓病などの可能性があります。
特に、口を開けてハアハアと呼吸している(開口呼吸)場合は緊急性が高いサインです。
呼びかけに全く反応しない熟睡
名前を呼んだり、体を優しく揺すったりしても全く反応がないほど深く眠っている場合、意識レベルが低下している可能性があります。
特に、ぐったりとして力が入らない様子であれば、すぐに病院へ向かってください。
けいれんや体の震え
睡眠中に体がピクピクと動くのは夢を見ていることが多いですが、全身が突っ張るようなけいれんや、ガタガタとした震えが続く場合は、てんかんなどの神経系の病気が疑われます。
急に睡眠時間が増えた・減った
特に目立った症状がなくても、ここ数日で急激に睡眠時間が増えたり、逆にほとんど眠らなくなったりした場合は、体の内部で何らかの異変が起きているサインかもしれません。
普段の愛猫の様子をよく知る飼い主さんだからこそ気づける変化です。
少しでもおかしいと感じたら、迷わず獣医師に相談しましょう。
まとめ
この記事では、猫の睡眠時間について、年齢別の目安から「寝過ぎ」「寝ない」といった悩みの原因と対処法までを詳しく解説しました。
最後に、大切なポイントを振り返りましょう。
猫の平均睡眠時間は1日12〜16時間。子猫や老猫はさらに長い。
長時間寝るのは、狩りのために体力を温存する野生時代の習性が理由。
睡眠のほとんどは、すぐに起きられる浅い眠り(レム睡眠)。
「寝過ぎ」や「寝ない」原因は、退屈やストレスから病気まで様々。
夜に寝かせるには、日中の運動と寝る前の習慣づくりが効果的。
愛猫の睡眠時間が長いのは、多くの場合、猫本来の習性によるものです。
しかし、最も重要なのは「普段のその子と比べてどうか」という視点です。
食欲、元気、排泄の状態など、睡眠以外の様子も合わせて観察し、少しでも不安な変化があれば一人で抱え込まず、かかりつけの動物病院に相談してください。
あなたの的確な観察と判断が、愛猫の健康を守ることに繋がります。
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