top of page
JAKロゴ(白文字)

犬の手作りごはん入門|簡単レシピと安全な始め方を紹介


「愛犬にもっと健康的なごはんをあげたい」「市販のフードをあまり食べてくれない…」

そんな想いから、犬の手作りごはんに興味を持つ飼い主さんが増えています。


愛情を込めて作ったごはんを愛犬が喜んで食べる姿は、何よりの喜びですよね。

しかし、「栄養バランスは大丈夫?」「何から始めたらいいの?」といった不安を感じる方も多いのではないでしょうか。


この記事では、そんな犬の手作りごはん初心者のあなたのために、安全な始め方のステップ、初心者でも簡単に作れる人気レシピ、知っておくべき栄養の基本や注意点を分かりやすく解説します。


この記事を読めば、不安なく犬の手作りごはんをスタートできます。

まずは簡単なトッピングから、愛犬との新しい食生活を始めてみませんか?




犬の手作りごはんのメリット・デメリット


手作りごはんを始める前に、まずはそのメリットとデメリットをしっかり理解しておくことが大切です。

良い面だけでなく、大変な面も知ることで、無理なく続けるヒントが見つかります。


手作りごはんの4つのメリット


犬にとって、手作りごはんにはたくさんの嬉しいメリットがあります。


  • 新鮮で安全な食材を選べる

    飼い主さん自身が食材を選ぶため、添加物やアレルギーの原因となる物質を避けやすいのが最大のメリットです。産地や品質にこだわった、安心安全なごはんを作ることができます。


  • 水分を自然に摂取できる

    手作りごはんは食材そのものに水分が多く含まれているため、食事をしながら自然に水分補給ができます。水をあまり飲まない子や、泌尿器系のトラブルが気になる子には特に効果的です。


  • 愛犬の食いつきが良くなる

    食材の香りや温かさが食欲をそそり、ドライフードが苦手な子や食が細い子でも食べてくれることが多くあります。愛犬の好みに合わせて食材をアレンジできるのも魅力です。


  • 体調や年齢に合わせた調整がしやすい

    「最近少し太ってきたから低カロリーに」「シニア犬になったから消化しやすいように」など、愛犬のその時々の健康状態やライフステージに合わせて、柔軟に内容を調整できます。


手作りごはんの3つのデメリットと注意点


多くのメリットがある一方、手作りごはんには注意すべき点もあります。

「犬の手作りご飯はよくない」という意見は、主にこれらのデメリットから来ています。


  • 栄養バランスの管理が難しい

    犬に必要な栄養素をすべて食事だけで満たすのは、専門的な知識がないと非常に困難です。特にカルシウムとリンのバランスなどが崩れると、長期的に見て健康を害する可能性があります。


  • 手間と時間がかかる

    食材の買い出し、調理、後片付けなど、毎日のこととなるとかなりの時間と手間がかかります。忙しい飼い主さんにとっては、大きな負担になることも覚悟しておく必要があります。


  • コストが高くなる傾向がある

    使用する食材にもよりますが、一般的にドライフードに比べて食費は高くなる傾向にあります。特に、品質の良い肉や魚を使う場合はコストがかさみます。


これらのデメリットを理解し、無理のない範囲で取り入れることが、手作りごはんを成功させる秘訣です。



初心者向け!犬の手作りごはんの始め方


「デメリットもあるけど、やっぱり挑戦してみたい!」という方のために、初心者でも安心して始められる4つのステップをご紹介します。


ステップ1:基本の栄養バランスを理解する


まずは、犬に必要な栄養の基本を知ることから始めましょう。

難しく考える必要はありません。

「タンパク質」「脂質」「炭水化物」の三大栄養素に、「ビタミン」「ミネラル」を加えた5つの栄養素を意識することが基本です。


  • タンパク質: 筋肉や血液を作る(肉、魚、卵、豆腐など)

  • 脂質: エネルギー源になる(植物油、魚油など)

  • 炭水化物: エネルギー源になる(ごはん、いも類など)

  • ビタミン・ミネラル: 体の調子を整える(野菜、果物など)


まずはこの5つのグループから、まんべんなく食材を選ぶことを心がけましょう。


ステップ2:必要な調理器具を揃える


特別な調理器具は必要ありません。

ほとんどのご家庭にあるもので十分です。


  • 調理器具: 鍋、フライパン、包丁、まな板

  • 計量器具: キッチンスケール(食材の重さを正確に測るために必須です)

  • その他: 保存容器(作り置きに便利)


まずはキッチンスケールを用意することから始めましょう。

正確な計量が、栄養バランスと適正な給与量を守る第一歩です。


ステップ3:まずはトッピングから試す


いきなり全ての食事を手作りにするのはハードルが高いものです。

まずはいつものドッグフードに、手作りの具材を少量トッピングすることから始めてみましょう。


茹でたささみや野菜を細かく刻んで乗せるだけでも、愛犬にとっては特別なごちそうになります。

この方法なら、総合栄養食のドッグフードで基本的な栄養を確保しつつ、手軽に手作りのメリットを取り入れられます。


ステップ4:フードからの安全な切り替え方


完全な手作りごはんに切り替える場合は、愛犬のお腹がびっくりしないように、1週間〜10日ほどかけてゆっくりと行いましょう。


  • 1〜3日目: 今までのフード75% + 手作りごはん25%

  • 4〜6日目: 今までのフード50% + 手作りごはん50%

  • 7〜9日目: 今までのフード25% + 手作りごはん75%

  • 10日目以降: 手作りごはん100%


切り替えの途中は、便の状態をよく観察してください。

もし軟便や下痢が続くようなら、一度前のステップに戻したり、切り替えのペースを遅らせたりして、愛犬のペースに合わせてあげましょう。



初心者でも簡単!手作りごはん人気レシピ5選


ここでは、料理が苦手な方でも簡単に作れる、シンプルで美味しいレシピを5つご紹介します。


鶏むね肉と野菜のシンプル煮込み


低脂肪・高タンパクな鶏むね肉を使った定番レシピ。

野菜の甘みが引き立ちます。


〈材料(体重5kgの犬の約1食分)〉

  • 鶏むね肉:50g

  • にんじん:15g

  • キャベツ:15g

  • 水:150ml


〈作り方〉

  1. 鶏むね肉、にんじん、キャベツを犬が食べやすい大きさに細かく刻む。

  2. 鍋に全ての材料と水を入れ、火にかける。

  3. 沸騰したら弱火にし、具材が柔らかくなるまで約10分煮込む。

  4. 人肌程度に冷ましてから与える。


豚肉とさつまいもの栄養おかゆ


ビタミンB群が豊富な豚肉と、食物繊維たっぷりのさつまいもを使った、満足感のあるおかゆです。


〈材料(体重5kgの犬の約1食分)〉

  • 豚もも肉(赤身):40g

  • さつまいも:20g

  • 白米(炊いたもの):30g

  • 水:100ml


〈作り方〉

  1. 豚肉は細かく刻む。さつまいもは皮をむいて小さく切り、水にさらす。

  2. 鍋に豚肉、さつまいも、水を入れ、さつまいもが柔らかくなるまで煮る。

  3. 炊いた白米を加えて混ぜ合わせ、ひと煮立ちさせる。

  4. 人肌程度に冷ましてから与える。


鮭と豆腐のあんかけごはん


良質な脂質(オメガ3)が摂れる鮭を使ったレシピ。

豆腐でかさ増しでき、ヘルシーに仕上がります。


〈材料(体重5kgの犬の約1食分)〉

  • 生鮭(骨と皮を除く):40g

  • 絹ごし豆腐:30g

  • 小松菜:10g

  • 水溶き片栗粉:少々

  • 水:100ml


〈作り方〉

  1. 鮭は茹でてほぐす。小松菜は細かく刻む。豆腐は軽く水切りしておく。

  2. 鍋に水、ほぐした鮭、小松菜を入れて火にかける。

  3. 小松菜が柔らかくなったら豆腐を崩しながら加え、温める。

  4. 水溶き片栗粉でとろみをつけ、人肌程度に冷ましてからごはん(分量外)にかける。


牛肉とブロッコリーの彩り炒め


鉄分豊富な牛肉とビタミン豊富なブロッコリーで栄養満点。

炒めることで香りが立ち、食欲をそそります。


〈材料(体重5kgの犬の約1食分)〉

  • 牛もも肉(赤身):40g

  • ブロッコリー:20g

  • パプリカ(赤):10g

  • 植物油:ごく少量


〈作り方〉

  1. 牛肉、ブロッコリー、パプリカを細かく刻む。ブロッコリーは硬い場合は下茹でしておく。

  2. フライパンに少量の油を熱し、牛肉を炒める。

  3. 肉の色が変わったらブロッコリーとパプリカを加えてさっと炒め合わせる。

  4. 人肌程度に冷ましてから与える。


レンジで簡単!卵とキャベツの雑炊


火を使わずに作れる時短レシピ。

食欲がない時や、消化に優しいごはんをあげたい時におすすめです。


〈材料(体重5kgの犬の約1食分)〉

  • 卵:1/2個

  • キャベツ:20g

  • 白米(炊いたもの):30g

  • 水:100ml


〈作り方〉

  1. キャベツをみじん切りにする。

  2. 耐熱容器にキャベツ、白米、水を入れ、ふんわりとラップをして電子レンジ(600W)で2分加熱する。

  3. 溶き卵を回し入れ、よく混ぜてから再度30秒〜1分加熱する。

  4. よく混ぜて、人肌程度に冷ましてから与える。



犬に必要な栄養素と食材の黄金比率


手作りごはんにおいて最も重要なのが栄養バランスです。

ここでは、初心者が押さえておきたい基本を解説します。



三大栄養素(タンパク質・脂質・炭水化物)


これらは犬の体の基礎を作り、エネルギー源となる最も重要な栄養素です。


  • タンパク質

    筋肉、皮膚、被毛、血液など、体を作る主成分です。肉類(鶏、牛、豚)、魚類、卵、豆腐(大豆製品)などから摂取します。


  • 脂質

    効率の良いエネルギー源であり、脂溶性ビタミンの吸収を助けます。植物油(オリーブオイル、ごま油など)や魚油(サーモンオイルなど)を少量加えることで補給できますが、与えすぎは肥満の原因になるため注意が必要です。


  • 炭水化物

    タンパク質とともに主要なエネルギー源となります。白米や玄米、いも類(さつまいも、じゃがいも)、かぼちゃなどから摂取できます。


ビタミンとミネラルの役割


ビタミンとミネラルは、体の機能を正常に保つ「潤滑油」のような役割を果たします。

緑黄色野菜(にんじん、ブロッコリー、小松菜)や果物などを加えることで、バランスよく摂取できます。

ただし、与えてはいけない野菜や果物もあるため注意が必要です(後述)。


栄養バランスの黄金比率と食材の選び方


初心者がまず目指すべき、分かりやすい食材の比率をご紹介します。


肉・魚類:炭水化物:野菜類 = 1:1:1


これはあくまで簡単な目安です。

例えば、体重5kgの犬の1食分が約100gなら、肉類30g、ごはん30g、野菜30gといった具合です。


この比率を基本に、愛犬の体調や便の状態を見ながら微調整していくことが大切です。栄養の偏りが心配な場合は、後述する対策を参考にしてください。



犬に与えてはいけない危険な食材リスト


人間の食べ物の中には、犬にとって非常に危険なものが数多く存在します。

手作りごはんを作る際は、以下の食材を絶対に使用しないでください。


玉ねぎ・ネギ類

長ネギ、ニラ、ニンニクなども含みます。

犬の赤血球を破壊し、溶血性貧血を引き起こす可能性があります。

加熱しても毒性は消えません。



チョコレート・ココア

カカオに含まれるテオブロミンという成分が、犬にとって有毒です。

嘔吐、下痢、興奮、痙攣などを引き起こし、最悪の場合は命に関わります。



ぶどう・レーズン

急性腎不全を引き起こす原因とされています。

一粒でも重篤な症状に陥ることがあるため、絶対に与えてはいけません。



アボカド

ペルシンという成分が含まれており、嘔吐や下痢などの中毒症状を引き起こす可能性があります。



マカダミアナッツ

神経症状(歩行困難、震え)、高熱、嘔吐などを引き起こすことがあります。


人間用の加工食品・調味料

ハム、ソーセージ、ちくわなどの加工食品は塩分や脂肪分、添加物が多く、犬の健康には適しません。

また、砂糖、塩、こしょう、醤油などの調味料は一切不要です。

食材本来の味だけで、犬は十分に美味しく感じてくれます。



犬の体重・年齢別|適切なごはんの量


手作りごはんの量は、少なすぎても多すぎてもいけません。

ここでは、適切な量の目安をご紹介します。



犬の体重別・1日の給与量目安表


計算が難しい方向けに、一般的な成犬(避妊・去勢済み)の1日の摂取カロリーと、手作りごはんの給与量の目安をまとめました。

体重

1日の摂取カロリー目安

 1日の給与量目安(ごはん)

3㎏

約230 kcal

約200g~250g

5kg

約330 kcal

約300g~350g

10kg

約560 kcal

約500g~600g

15kg

約760 kcal

約700g~800g

20kg

約940 kcal

約850g~1kg



※手作りごはんのレシピ(水分量や食材)によってカロリーは変動するため、これもあくまで参考値です。

愛犬の体重を定期的に測定し、体重が増えすぎたり減りすぎたりしないかを確認しながら量を調整しましょう。


子犬(成長期)の食事量と注意点


子犬は成長のために成犬の約2倍のエネルギーを必要とします。

特に、骨や筋肉を作るための良質なタンパク質や、カルシウム、リンが重要です。


ただし、子犬期の栄養バランスは将来の健康を左右するため、非常にデリケートです。

子犬に手作りごはんを与える場合は、自己判断で行わず、必ず獣医師に相談しながら進めてください。

成長期用総合栄養食のフードを主食にするのが最も安全です。


老犬(シニア期)の食事量と注意点


老犬(シニア犬)は運動量が減り、基礎代謝も落ちるため、成犬期よりも必要なエネルギーは少なくなります。

成犬の約20%減を目安に、低カロリーを心がけましょう。


  • 消化しやすい食材を選ぶ: 鶏ささみ、白身魚、豆腐など。

  • 関節ケアを意識する: グルコサミンやコンドロイチンを含む食材(鶏軟骨など)を取り入れる。

  • 食材を細かく刻み、柔らかく煮込む: 噛む力や消化能力の低下をサポートする。


腎臓や心臓に持病がある場合は、食事内容に制限(リンやナトリウムの制限など)が必要になることがあります。

必ず獣医師の指導のもとで食事管理を行ってください。



犬の手作りごはんに関するよくある質問


最後に、手作りごはんを始める飼い主さんが抱きがちな疑問にお答えします。


毎日手作りしないとダメ?


いいえ、全くそんなことはありません。

大切なのは、飼い主さんが無理なく、楽しみながら続けることです。

毎日作ることがストレスになっては本末転倒です。


  • 週末だけ手作りごはんにする

  • 普段はドッグフードにトッピングするだけにする

  • 市販の良質なフレッシュフードやウェットフードと組み合わせる


など、ご自身のライフスタイルに合わせて柔軟に取り入れましょう。


作り置きや冷凍保存の方法は?


時間がある時にまとめて作り置きしておくと、毎日の負担がぐっと減ります。


1食分ずつ小分けにして冷凍保存するのがおすすめです。

製氷皿を使ってキューブ状に凍らせると、与える量の調整がしやすく便利です。

冷凍したごはんは、2週間〜1ヶ月を目安に使い切りましょう。

与える際は、電子レンジや湯煎で人肌程度に温めてからあげてください。


手作りごはんで下痢をした時の対処法


原因として、以下のことが考えられます。


  • 急にフードを切り替えたことによる消化不良

  • 特定の食材に対するアレルギーや不耐性

  • 脂質の多い食材の与えすぎ


まずは一旦手作りごはんを中止し、元の食事に戻して様子を見てください。

症状が改善しない場合や、嘔吐や元気消失など他の症状も見られる場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。


栄養が偏らないか心配な時の対策


手作りごはんの一番の懸念点は栄養バランスです。

その不安を解消するためには、以下のような方法があります。


  • 総合栄養食のドッグフードと併用する

    1日の食事のうち半分を手作り、半分を総合栄養食のフードにするだけでも、栄養バランスの偏りを大きく防ぐことができます。


  • 手作りごはん用の栄養サプリメントを活用する

    手作り食で不足しがちなビタミンやミネラルを補うための、犬用サプリメントが市販されています。これらを活用するのも一つの手です。


  • 定期的に健康診断を受ける

    年に1〜2回は動物病院で健康診断と血液検査を受け、栄養状態に問題がないかチェックしてもらうと安心です。



まとめ


犬の手作りごはんは、愛犬の健康状態や好みに合わせた食事を提供できる、素晴らしいコミュニケーションツールです。


しかし、栄養バランスの管理や手間など、注意すべき点も存在します。

大切なのは、完璧を目指さず、飼い主さんが無理なく続けられる方法を見つけることです。


この記事でご紹介したポイントは以下の通りです。


  • 手作りごはんには「安全」「水分補給」「食いつきUP」などのメリットがある

  • 一方で「栄養管理の難しさ」「手間」「コスト」といったデメリットも理解する

  • 初心者は「トッピング」から始めるのが最も安全で簡単

  • 「肉:炭水化物:野菜=1:1:1」を目安に食材を選ぶ

  • ネギ類、チョコ、ぶどうなど、犬に危険な食材は絶対に避ける

  • 給与量は体重や便の状態を見ながら調整する

  • 栄養バランスが心配な時は、フードとの併用やサプリの活用を検討する


まずは週末に、愛犬の好きな食材を使って簡単なレシピに挑戦してみませんか?

あなたの愛情がこもったごはんは、きっと愛犬にとって最高のプレゼントになるはずです。



bottom of page