春が来ると、ガーデニングを趣味にしている人はじっとはしていられないでしょう。
しかし、野菜の種や苗を植える時期が遅くなり、種類も限られてくるのは、北海道では仕方のないところです。
今回は、やや早めの4月5月からでもスタートできる野菜の種類をご紹介しましょう。
昼よりも夜の気温が問題
上着が要らなくなるなど、暖かさを感じるようになっているかもしれません。しかし、問題は人が出歩く時間帯の気温ではありません。日の出前などに記録される最低気温です。
その最低気温は、穏やかな日が何日か続いたとしても、急激に下がる日が出るとせっかく育ちかけていた苗もダメージを受け、もうそこからは成長しないかもしれません。特に遅霜は致命傷になりがちです。完全な対策にはなりませんが、やや長期の天気予報も気にして、「今からならば、もう下がる日はない」といった見極めも大事です。
おすすめの野菜はこれ
同じ種類の野菜でも品種によって、寒さへの強さに違いがあります。また、庭への日の当たり方や、プランターを置く場所でも異なってくるでしょう。「気温何度ならば大丈夫」もそれら次第で、いくらかプラスマイナスしなければいけないのは当然のことです。
早めに始めるのならばキャベツやブロッコリー
「あくまでひとつの目処(めど)としての最低気温」ということでは、キャベツ・ブロッコリー・レタスならば3度、トマトならば5度、セロリも5度です。同様に8度が、キュウリ・ホウレンソウ・ミツバなどです。
ここらぐらいまでが、北海道で早めに植える候補と考えるようにしましょう。
トマトと同じナス科でもナスは10度、ピーマンは12度と十分に暖かくなるのを待たなければいけません。
また、これらは、「一時的に下がることがあった場合に、ダメージを受けない限界」という気温です。
これよりもいくらか高い日が続く程度では、まだまだ早すぎます。
通年野菜も狙いめ
野菜の中には「通年野菜」と呼ばれるものがあります。
もちろん、「一年中、栽培・収穫できる」という意味です。
しかし、北国以外での話であって、さすがに雪と氷に閉ざされる北海道では無理です。
ただ、寒さに強いのも確かです。
春から植える野菜の候補に十分入れていいでしょう。
これには、コマツナ・ネギ・葉ダイコン・カラシナなどがあります。これらは栽培が容易なこともあって、苗での販売はほとんど見られず、種から育てることになります。
初心者は種からよりも苗から始めた方がいい理由
野菜の中には、種でも苗でも簡単に手に入るものが少なくありません。
しかし、植える規模が、ベランダのプランターや庭の一角程度といった小規模ならば苗のほうがおすすめです。
というは、種から始めると意外に手間がかかり、失敗も多いからです。
たとえば、芽を出させるのも簡単ではありません。
というは、発芽温度はそのあとからの生育温度よりも高いものが大半で、発芽後もしばらくはか弱いままです。
春先に苗として売られているものは、温室に入れるなどした上、プロがしっかりと管理したからこそ、そこまで育っているのです。
種まきや苗の定植は春を感じる作業
「あと半月程度は待ったほうが無難なのだろうけど」と頭の中ではわかっているかもしれません。
しかし、種をまいたり、苗をプランターや庭に植え替えたりするのは、春だからこそできる作業です。
「冬が終わった」と実感したいですよね。
かといって、焦りも禁物です。育たなければ元も子もありません。
ジョイフルエーケーのガーデンセンターにおいでください。
少し気の早い方にもおすすめできる苗をたくさんそろえています。
また、もしもわからないことがあったら売り場スタッフに声を掛けてください。
失敗しない野菜の育て方をアドバイスいたします。