コンクリート補修DIYガイド!ひび割れや剥がれの直し方とおすすめ補修材
- 7月15日
- 読了時間: 7分

自宅の駐車場や外壁のコンクリートに、いつの間にかひび割れや剥がれを見つけて不安になっていませんか?
コンクリートの劣化を放置すると、内部の鉄筋が錆びて構造全体の寿命を縮める原因になります。
しかし、軽微な劣化であれば、適切な補修材と手順を知ることで、初心者でもDIYで綺麗に直すことが可能です。
この記事では、症状別の補修方法からおすすめの材料、失敗しないための手順まで、分かりやすく解説します。
症状別のコンクリート補修方法
コンクリートの劣化症状に合わせて、最適な補修方法を選択することが修復の第一歩です。

ひび割れクラックの補修
幅が0.3mm未満の細いひび割れはDIYで比較的簡単に補修できます。
コンクリートに発生する裂け目をクラックと呼びます。
特に髪の毛のように細いものはヘアクラックと呼ばれ、これらは表面的な乾燥収縮が原因であることが多いため、パテや注入材で隙間を埋めるだけで補修が完了します。
一方で、幅が1mmを超えるような深いひび割れは、構造的な問題が隠れている可能性があるため注意が必要です。
表面の剥がれと欠けの補修
表面がボロボロと剥がれ落ちる「スケーリング」には、薄塗り用の補修材が有効です。
コンクリートの表面が薄く剥がれたり、角が欠けたりした場合は、見た目を整えるとともに、さらなる劣化を防ぐために表面を保護する必要があります。
剥がれた部分を放置すると、雨水が浸透しやすくなり、冬場の凍結によってさらに被害が拡大する恐れがあります。
穴埋めと段差の補修
駐車場の床などにできた穴や段差は、強度の高いセメントで平滑に整えます。
重い車が通る場所や、経年劣化でコンクリートが陥没してしまった箇所は、単に埋めるだけでなく、周囲の床と同じ高さに揃える成形作業が重要です。
段差を放置すると、つまずきの原因になるだけでなく、車両のタイヤを傷めるリスクもあるため、早めの対処が求められます。
おすすめのコンクリート補修材
補修する場所が「床」か「壁」か、また「ひびの太さ」によって選ぶべき補修材は異なります。
ひび割れ用パテと注入材

細いひび割れには、ノズルから直接流し込めるカートリッジタイプが便利です。
セメダイン コンクリート補修材 コンクリパテ
チューブから直接出せるため、道具を揃える手間が省けます。
シャープ化学工業 コンクリメント
密着性が高く、乾燥後の収縮が少ないため、ひび割れが再発しにくいのが特徴です。
床用セメントと補修スプレー
広い範囲の剥がれや、駐車場の床には強度の高い速乾セメントを選びましょう。
サンホーム 60分間速乾性セメント
60分程度で硬化が始まるため、駐車場の補修など、すぐに歩行や走行を再開したい場所に最適です。
日本ミラコン産業 コンクリート外壁汚れ・ひび割れ隠しスプレー
非常に細かいひび割れや、見た目の色ムラを整えたい場合に、吹き付けるだけで補修できる手軽な製品です。
垂直な壁用の補修材
壁面の補修には、重力で垂れにくい「高粘度」の材料が必須です。
家庭化学工業 垂直面用補修材
壁や柱の欠けを直すために開発されており、コテで塗っても下に落ちにくい粘り気があります。
アサヒペン コンクリートカベ用樹脂モルタル
パテ状で扱いやすく、乾燥後は塗装も可能なため、外壁のメンテナンスに適しています。
コンクリート補修DIYの手順
DIY成功の鍵は、補修材を塗る前の「下地処理」にあります。
必要な道具と下地処理
補修箇所を徹底的に掃除し、古い粉塵やコケを取り除くことが密着力を高めます。
まずは以下の道具を準備しましょう。
ワイヤーブラシ(汚れ落とし用)
掃除機またはブロワー(粉塵の除去用)
霧吹き(散水用)
コテ(成形用)
【下地処理の具体的なステップ】
洗浄
ワイヤーブラシでひび割れの中や周囲をこすり、浮いているコンクリートの破片を取り除きます。
清掃
溝の中に残った砂やホコリを掃除機で完全に吸い取ります。汚れが残っていると、補修材が剥がれる原因になります。
吸水防止
セメント系の材料を使う場合は、霧吹きで補修箇所を軽く湿らせます。これにより、既存のコンクリートが補修材の水分を急激に吸い取るのを防ぎ、ひび割れを防止します。
補修材の充填と成形
隙間なく材料を詰め込み、周囲となじませるように表面を整えます。
ひび割れの場合は、奥までしっかり届くようにノズルを押し当てて注入します。
穴埋めの場合は、少し多めに盛り上げた後、コテを使って周囲の高さと合わせます。
コテを寝かせて一定方向に動かすと、表面が滑らかに仕上がります。
乾燥と養生のポイント
補修直後の急激な乾燥はひび割れを招くため、適切な養生期間を設けましょう。
補修が終わったら、製品指定の乾燥時間を守ります。
夏場など気温が高い日は、直射日光が当たらないようにシートで覆うなどの養生を行うと、強度がしっかり出ます。
完全に硬化するまでは、車を乗り入れたり踏んだりしないよう注意してください。
場所別の補修方法と注意点
場所によって求められる「強度」や「美観」の優先順位が変わります。
駐車場の床と土間の補修
駐車場は車の重量がかかるため、耐荷重性に優れた補修材を選んでください。
駐車場の床(土間コンクリート)は、常に摩擦や重圧にさらされています。
安価な家庭用セメントでは強度が足りず、すぐに割れてしまうことがあるため、必ず「高強度」や「駐車場用」と記載されたものを選びましょう。
また、タイヤが乗る部分は特に念入りに下地処理を行う必要があります。
外壁と庭のコンクリート補修
外壁は雨水の侵入を防ぐ「防水性」を、庭は「見た目の自然さ」を重視します。
外壁
ひび割れから雨水が入ると、建物内部の腐食につながります。防水効果のある樹脂モルタルなどを使用し、隙間を完全に密閉してください。
庭・アプローチ
補修した跡が目立つと美観を損ねます。乾燥後の色が既存のコンクリートに近いものを選ぶか、補修後にコンクリート用の塗料で全体を塗り直すと綺麗に仕上がります。
業者依頼とDIYの判断基準
すべての劣化がDIYで直せるわけではありません。
無理な作業は建物の寿命を縮めるリスクがあります。
自分で補修可能な劣化範囲
表面的な傷や、構造に影響しない軽微なひび割れはDIYで十分対応可能です。
以下の条件に当てはまる場合は、自分で補修に挑戦してみましょう。
ひび割れの幅が0.3mm以下である。
表面が薄く剥がれているだけである。
コンクリートの角が少し欠けている。
緊急性は低いが、見た目を綺麗にしたい。
専門業者が必要な深刻な劣化
構造の安全性に関わる劣化を見つけた場合は、すぐに専門業者へ相談してください。
以下のような症状は、DIYでは根本的な解決ができません。

爆裂現象
コンクリートが大きく剥がれ、中の鉄筋が錆びて見えている状態。
不同沈下
地盤沈下により、コンクリートに大きな段差や数センチ単位の隙間ができている状態。
貫通クラック
壁の裏側までひびが突き抜けており、雨漏りが発生している状態。
これらの症状は、建物の耐震性や耐久性に直結するため、プロによる診断と本格的な補修工事が必要です。
まとめ
コンクリートの補修は、早めに対処することで費用を抑え、建物の寿命を延ばすことができます。
ひび割れや剥がれを見つけたら、まずはその大きさを確認し、適切な補修材を選んでDIYに挑戦してみましょう。
特に下地処理を丁寧に行うことが、長持ちさせる最大のコツです。
もし、ひび割れが深かったり、鉄筋が見えていたりする場合は、無理をせず専門業者に依頼して、住まいの安全を守ってください。
.png)


