「ライフライン」には様々な意味がありますが、特に災害に関連して使われるときは、電気・ガス・水道・通信・輸送を指すことが多いようです。
なかでも、電気・ガス・水道のどれかが、あるいは三つともが止まったときには、「被災地にとどまったままで生き延びることができるのか」といった危機に直面します。
実際には行政などによる支援もあるものの、十分ではありません。
一定レベルは自分自身でこれらライフラインの代わりになるものを確保してく必要があります。
ライフラインが復旧するまでのめど
一般財団法人・日本気象協会によると、阪神淡路大震災(1995年1月)と東日本大震災(2011年3月)の際、ライフラインが復旧するまでに次のような日数がかかっています。
阪神淡路大震災=電気:2日 水道:37日 ガス:61日
東日本大震災=電気:6日 水道:24日 ガス:34日
電気の立ち直りの早さと、ガスの遅さが目立ちます。
ただし、この場合の「ガス」は大規模な配管をしている都市ガスを指しています。
個々の家での設備で済むプロパンガスの多くはほんの数日で復旧しました。
水の備蓄
ライフラインが止まったときに備えての水の備蓄は、飲料水と生活水に分けて考える必要があります。
最優先で確保しなければいけないのが飲料水です。
一般的に、「1人当りの1日分が3リットル。3日から1週間分が必要」とされています。
「そのころまでには救援物資としてペットボトル入りの水が届いたり、給水車が出たりしているはずなので、そこまでもたせればいい」という考え方です。
一方の生活水とは、「体を洗う」「洗濯をする」「トイレで流す」といったための水です。
よく、「おふろの水が使えます。入浴した後にも残しておいて、常に浴槽に水が張っている状態にしましょう」などと紹介されています。
しかし、家族の人数にもよりますが、せいぜい2、3日しか持たないでしょう。
これはこれで実践するとして、もうひとつ「普通ならば水を使うが、そうはしなくていいもの」を用意しておきます。
水の要らないシャンプーや使い捨ての紙皿・紙コップがこの代表です。
ウエット式の使い捨てタオルも、十分ではないとはいえおふろの代わりになります。
また、携帯トイレも使ったあとは捨てるだけで、水で流す必要はありません。
電池と調理器具
電気の備蓄については、すぐに思いつくのは乾電池でしょう。
しかし、実際の使い道としてはラジオと懐中電灯ぐらいしか思いつかないのではないでしょうか。
ただ、「乾電池が使えるスマホ充電器」と合わせて用意しておくのはおすすめです。今の時代、ほんの2、3日でもスマホが使えなければ様々な不便があるでしょうから。
この場合の乾電池は、「数年たっても劣化しない、液漏れもしない」という高品質のもの選んでおくと、「いざというときに使えない」という可能性が少なくなります。
また、IH対応調理器具・電気ポット・電熱器もあると重宝します。
これらは、「電気は復旧したけども、ガスはまだ」といった時期に使います。
先に見たように、阪神淡路大震災では約2カ月、東日本大震災でも1カ月弱ありました。
ガスの備蓄
カセットコンロがあれば、電気が復旧する前もその後も使えます。
もちろん、ガスボンベも十分な数を用意しておきましょう。
また、特に冬の北海道で問題になるのが、暖房器具です。
「石油ストーブを使い、灯油を備蓄しておけば、ライフラインが止まっても大丈夫」と考える人もいるかもしれません。
しかし、灯油は変質しやすいので備蓄には向きません。
これもカセットボンベを使う製品で準備しましょう。
専用のカセットガスストーブがあり、カセットコンロと共通のボンベが使えます。
北海道だからこそ必要になるものもある
国、自治体、防災製品関連企業などから、ライフラインが停止したときのための様々な情報が出ています。
しかし、寒さが厳しいなどほかの地域と異なる点が多い北海道では、その情報のままでは通用しないことが少なくありません。
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